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どう育てる?日本の後発品メーカー(1)

医療への視点

先週末、サノフィアベンティス日医工に資本参加するニュースが飛び出した。


国内外問わず、先発品メーカーが後発品メーカーを買って別ブランドで参入するのはよくある話で、後発品市場の拡大が見込まれる日本では、まだまだこの類の動きがあるだろう。株式市場もそんな観測で後発品メーカーにポジティブに反応しているようだ。


しかし、現在の日本の後発品市場がバラ色かというと、決してそんなことはない。そもそも会社数が多すぎるのだ。



「後発品薬価の不思議〜”一物二価”どころか、”一物多価”」


先発品(新薬)の成分特許が切れると、後発品が1年遅れくらいで参入してくる。大型製品の場合、30近くもの後発品が市場に”乱入”してくる。


後発品メーカーにはその戦い方で、「品質勝負型」と「価格勝負型」の2つに大別できる。前者は先発品並みの品質(製剤の使い勝手の工夫なども含む)を売りにして、安売りはしない。一方、後者は、ともかく医療機関への納入価をガンガン切り下げ、薬価差益をインセンティブにして”売り抜く”。


その結果、後発品の薬価は、発売後何年かすると”一物二価”どころか”一物多価”になる。例えば、メバロチンのケースを見てみよう。この薬は後発品が大挙して参入した最初の大型製品で、後発品発売から早7年が経とうとしている。


メバロチン錠5        錠 59.3 - 第一三共
プラバメイト錠5mg    錠 16.7 後発 大原
プラバスタチンNa錠5mg「アメル」 錠 20.6 後発 共和
プラバスタチンNa錠5「KN」5mg 錠 23.2 後発 小林化工
プラバチン錠5        錠 27.3 後発 沢井
プラバスタチンナトリウム錠「陽進」5mg錠 18.4 後発 陽進堂
メバトルテ錠5        錠 23.2 後発 大正薬品
プラバロン錠5        錠 21.9 後発 日医工
アルセチン錠5        錠 21.2 後発 大洋
タツプラミン錠5mg    錠 20.6 後発 辰巳
メバレクト錠5mg        錠 26.5 後発 東菱
マイバスタン錠5mg    錠 35.4 後発 東和
メバリッチ錠5        錠 30.2 後発 日新
メバン錠5        錠 25.8 後発 日医工
プラバスタン錠5        錠 32.7 後発 日本薬工
コレリット錠5mg        錠 19.7 後発 扶桑
プラメバン錠5        錠 16.7 後発 日医工
プロバチン錠5        錠 23.9 後発 メディサ
プラバスタチンNa錠5mg「チョーセイ」錠 25.8 後発 田辺(販)
プラバスタチンナトリウム錠5mg「ツルハラ」錠 15.6 後発 鶴原
プラバピーク錠5mg      錠 18 後発 キョーリン
リダックM錠5        錠 30.2 後発 サンノーバ
メバリリン錠5        錠 16.7 後発 ケミックス
プラバスタチンNa塩錠5mg「タナベ」錠 17.2 後発 田辺(販)
プラバスタチンナトリウム錠5mg「NP」錠 15.6 後発 ニプロ
プラバスタチンNa塩錠5mg「KH」 錠 26 後発 マイラン



これを見ると、明らかに価格競争を仕掛けてきた会社(鶴原、ニプロ等)とそうでない会社(東和、日本薬工等)とで差が出ている。(あまり詳しくない方に解説すると、薬価は、市場の実勢価格を参照しながら2年に1回、国により算定される。納入価で安売りすれば、その実態が次回の薬価改定に反映される仕組みになっている。)


この表を眺めただけでも、もうちょっと業界全体で"交通整理"しなければならないという雰囲気は察して頂けよう。 

<次回に続く>