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開業医の休診日を平準化せよ

医療の変革

Twitterでチェックしていたタイムラインの中に、昨日、「勤務医をより疲弊させるのは夜間・休日の対応の筈。まず時間外の自己負担を増やす」というものがあった。


これ見て瞬時に思ったのが、「そもそも夜間・休日に軽症の患者が病院にわんさか来るのも、近所の開業医が開いていないからじゃない」、ということ。そこで、以下を呟いた。


「普通のサービス業の感覚からすると、ニーズがあるはずの休日や夜間の診療を開業医が殆どやっていないのが不思議。何で皆一斉に木・日休みとか地域で決めちゃうのか。CLの休診日をバラけるだけで病院の夜間休日受診問題はかなり改善するはず。」


これに対し、医師の方からいくつか「できない理由」を並べた反応があった。


理由①:休日や夜間に診療しても収益は変わらず。スタッフも給料が同じなら、あえて夜間・休日に働きたくない


「休日や夜間に診療しても収益は変わらず」は本当だろうか?はたして実際にそうした時間にクリニックを開いた経験に基いて言われている話なのか?


私にはそうは思えない。


病気の発症は曜日や時間を選ばない。そして、勤労者世帯の多い地域であれば、休日人口や夜間人口は平日の昼間人口よりずっと多い。この条件を考えたら、住宅街での土日診療は、むしろ患者増に伴い収益が上がると想定される。


まあ、普段から凄く混雑してキャパ以上に患者が集まる人気医院であれば、どの曜日でやろうともあまり変わらないのかもしれないが、全体論としては私の想定は外れていないだろう。




理由②:夜間・休日に診療して入院が必要そうな患者さんが来ても、受け入れ先を探すのはそれ程容易ではない


これが本当の理由なら、大病院が稼働していない土曜に午前診して、稼働している平日に休診日を設けるのはナンセンス。でも、殆どそんなクリニックばかりなのはなぜだろう。




理由③:別のことやると周囲から叩かれる


ということで、これが真因なのではないかと思う。単に昔からそう決まっているから。その週に会合があるから、という因習。結局、地区の医師会組織が誰のために存在するのか、ということだ。


患者をサポートする立場の方から頂いた↓のリツイートが全てを言い表していると思う。


「小児科を探した時、近くは木曜日がお休みでした。唯一やっていたCLの医師になぜ木曜日が休みなのかを聞いたら、医師会の勉強会があるので、そこに出席するためだと言っていました。医師のレベルを維持向上させるための勉強会が不利益を生み出している、まさに本末転倒です。」




私は最初のツイートの中にも書いているように、地域の中で休診日を完全にバラけさせること、が余分な病院受診の軽減のための解決策に繋がると考える。例えば、A医院は日・木休み。B医院は月・金休み。C医院は火・土休みのように。このような体制であれば、地域住民にとっては、常に選択肢が豊富にある事で、軽症であれば開業医にまずかかる、という行動に結びつく。


このやり方が普及すれば、地域住民にとって利便性が確保される事で、開業医市場全体を押し上げることになるので、開業医にとっても実は歓迎すべき話なのだ。


因習への疑いがイノベーションを生む。
開業医の休診日を平準化せよ。