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Health2.0 日本での船出

「Health2.0」。


この言葉が日本の言説空間の中で初めて現れたのが、三宅さんの「TOBYO開発ブログ」の2006年12月のエントリー、「闘病記の考察5 情報の信頼性」(http://www.tobyo.jp/tobyoblog/2006/29.html)だろう。


以来3年半余り、海外、特に米国ではHealth2.0関連のビジネスが生まれては消え、そしてまた別のものが生まれ、というダイナミックな動きを経験してきたが、ついに日本でも昨日その胎動が始まった。


メドピアの石見社長、およびメディエイドの杉山社長の音頭で実現した、「Health2.0 東京チャプター」である。Health2.0的な事業を行なっているプレイヤー、これからこのテーマに取り組もうというプレイヤーを含め、さっと40名ほどが参加されていた。


馴染みのない方向けに解説を加えると、「Health2.0」は「Web2.0」を文字った言葉で、次のように定義される。(色んな人が定義を試みているが、これは私なりの定義であることをお断りしておく)


<お堅めの定義>
「患者・家族に源を持つ情報が、Web上で何らかの形で収集⇒データベース化⇒整理/加工⇒再配布され、新たな付加価値を生む一連の仕組み」

<もうちょっとくだけた定義>
「患者が出す情報が、Webを通じて患者同士の学びや医療提供者の気付きに貢献する様」


言葉にすると何だかぱっとわかりにくいので、添付のスライドも参照いただければと思う。



昨日の会合に参加して、グッドニュースは、集まった方々が皆、志の高さとビジネスマインドの両方をしっかり持っていそうと感じられたことだ。かねてからの私の主張であるが、患者さんにとって良いものを創っても、ビジネスとして回せるようにしていかないと、長続きしない。その意味で、寄付金や補助金に頼るモデルを持ち込もうという雰囲気が全くない潔さを皆さん持ち合わせていそうなのは、良い徴である。


バッドニュースは、まだしっかりとしたマネタイズの方向性・方法論を持ち合わせた会社が見当たらないこと。やはり、成功例が出てこないと本当の盛り上がりは出てこない。(まあ、Health2.0の定義を緩くすれば、m3.comやケアネットなどは、国際的に見ても"先進的な成功例"になるのだが。)


考察をまた別途エントリーするが、このブログでも何度か取り上げている「DFC(Direct from Consumer」の考え方が、Health2.0ビジネスの事業化の"キモ"になるのは間違いない。


Blog-100605-Health2.0.ppt 直