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iPhoneアプリから考える、PDAの医療現場での活用

昨日のエントリーでiPhoneを購入したことを書いたが、驚くほど多様なアプリがあるのにビックリ。しかも、"医療"モノがカテゴリーの一番目に入っており、中にこれまた驚くほどたくさんのアプリがある。


「赤ちゃん泣き止み音!」、「赤ちゃん睡眠」みたいなものもあれば、プロフェッショナル向けと思しき、「Pubmed on Tap」、「Diagnosaurus DDx」、「点滴ぽたぽた」みたいなものも。英語のものは、基本的に海外で主に使われていると思われる。


試しに、名前で気になった「Diagnosaurus DDx」をチェックしてみると...


"This quick reference tool helps healthcare professionals perform differential diagnosis with speed and confidence at the point of care."(この早見参照ツールは、医療従事者が診療現場で素早く自信を持って診断するのを補助するものです)


という説明書きで始まっている。


実際に海外でどの程度使われているのかはよく分からないが、医師が「勘と経験」だけに頼るのではなく、こうしたツールをうまく診療に採り入れるのが普通になる時代がやってきたということかもしれない。


一方で、患者サイドからよく出てくる話として、診察の場でPCの画面ばかり見て、患者(の眼)を見てくれていない/真剣に話を聞いてくれていない、という話もある。従って、PDAの画面とにらめっこして、なんていう一方通行の姿をつくることはあまりよろしくない。


PDAのような便利なツールを介して疾患や治療法についての情報を「一緒に見る」。そして、何らかのプラットフォーム上で、患者が病院を出た後でも同じものを再度見ることができるし、更にPDAやPC上で治療経過をアップしたり医師や看護師に相談したりする、というような姿が、一つの未来図のように思う。


ちなみに、iPhoneの有料アプリの中に、録音⇒ストック&検索機能が付いているものがあったが、これなども患者側にとっては使い手がありそうに思う。医師や看護師が話すことを逐一メモにとる、というような手間も省け、目の前の会話のやりとりに集中することができる。露骨に録音機を置くのは頼みにくくても、iPhoneならハードルが低そうに思うがどうだろうか。(更に言えば、iPhoneだと動画も撮れてしまうが、そこまではさすがにやりすぎのように思える)


録音される可能性について、医師側は"やりにくい"と感じる人が出てくるだろうが、いわゆる"ドクハラ"的な発言はこうした機器の発達による診療現場のオープン化によって、かなり排除することができる。司法の場で「取り調べの可視化」が話題になっているが、医療の場では「診療現場の可視(聴)化」が患者の手によって進む、という構図になっていくのではないか。