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はしかウィルスでがんが治る!?

はしかウィルスでがんが治る、なんて聞いたら相当怪しげな治療法に聞こえますよね。ところが、本当に効く可能性がありそうというお話です。

 

 ■”Woman’s cancer killed by measles virus in unprecedented trial” 「はしかウィルスで骨髄腫が寛解

    (The Washington Post, 元ネタMayo Clinic Proceedings)

 

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メイヨー・クリニックでの医師主導型の臨床試験で、超高用量のはしかウィルスを他の治療手段の尽きた骨髄腫の患者2名に投与したところ、1名が何と寛解になったそうです。

 

化学療法も骨髄移植も行ないつくし、それでも全身にがんが転移した状態の患者さんに、1000億個(ワクチン接種で言えば1000万人分以上!)ものはしかウィルスが入った注射を1時間かけてしたところ、、、

 

注射を始めて5分と経たないうちにひどい頭痛が起きたと思ったら、2時間後には震えが出て嘔吐し始め、40.6度の発熱。

 

それが、投与終了後36時間経過したところで、前頭部の転移巣が縮小し始め、数週間後には前頭部の転移巣は消失し、その後その他の体内の腫瘍も全て消失していった、という驚きの結果です。

 

ウィルスが腫瘍細胞に結合して宿主とし、細胞内で自分の遺伝子を大量コピーして最後は宿主の腫瘍細胞を破壊して飛び出る。さらに、ウィルスに放射性物質を組み込んでおいて腫瘍細胞を破壊する。というカラクリのようなのですが、正常細胞になぜウィルスが入り込まないのかは読み取れませんでした。

 

もちろん、この結果はあくまでたった2名でのものですから、今後よりしっかりした形での治験が行なわれて初めて本当の意味での有効性や安全性がわかっていきます。

 

とはいえ、治療手段が尽きた患者さんにこれだけの効果が出た例が1例でも出たとなると、期待が高まります。

 

骨髄腫や膵臓がんで標準治療になり得る可能性が秘められているということですので、今後の開発治験の進捗に注目です。