どう使う?ツイッターとフェースブック

今やメールと同じく見ていなかったものがあるとかなり気になるツイッター。使い始めたのは今年の初めだが、こんなにどっぷりと使うツールになるとは当初は思っていなかった。


そして、最近日本でも話題がかなり上がるようになってきたフェースブック。こちらは、海外では圧倒的に利用率が高いのだが、最近日本でも周囲で話題に挙がる事が増えてきた感じがする。


両方のユーザーとして、素人目線でそれぞれの特徴と使い分けを記してみたい。




<ツイッターの利点>


ツイッターは情報の収集装置としても拡散装置としても重宝する。


まず収集装置。


特に、業界のインサイダーというかオピニオンリーダー的な人が呟く話は、マスコミの出すニュースよりも早いニュースとなる。また、面白そうな人だとわかっていても深いところまでその人の考えを知らなかった人が、どんどん”知見”を呟いてくれることで、その人をより深く知ることができると同時に、新しい視点を得ることができる。


質の高い情報収集装置であり続けることを確実にするために、僕はフォローする人は厳選している(基本的に100人以下)。でないと、タイムラインに追いつくことができないので。


次に情報の拡散装置。これも、実のある呟きを継続しさえすれば、自分の発信した言葉が"知り合いの知り合いの知り合い"みたいなレベルの人まで読んでもらう事ができる。


ふっと柔らかい話を入れたりもするけど、読む側の立場に立って考えれば、やはり何かテーマを絞って参考になる事を書き続けるべきだろう。そして他人の面白い情報を見た時には、単にRTするだけでなく、なるべく何がしかのスタンスや感想を付けてRTすることを心がける。


そうすることによってフォロワー数が増え、発信メディアとしての価値が増してくる。


ところで、ツイッターやブログが面白いのは、”ガチンコ”勝負だからだ。


所謂「有名人」でも、本当に内容のあるツイートを残されている人はそんなにいない。逆に言えば、自分でブランドを作っていける面白さがある。素のままの筆力が表現されるので、140文字だからこそ真剣に考えて書くのだ。




<フェースブックの利点>


フェースブックは何と言っても便利な「交友録アルバム」。特に連絡先を失ってしまった旧い友人と繋がり直るのにはうってつけのツールだ。


海外での普及率が高いため、外人(特にアメリカ人)と繋がるのには良いツールだ。


実際、20年前に留学していた時代の旧友を発見して、連絡を取り合う事ができた事例が3件ほどあった。どれも、住所や電子メールのアップデートがお互いにできなくなって、いつの間にかぷっつり縁が切れてしまって残念だった人たちだったので、まさに繋がった時はお互いに“Thank God, Thank Facebook!”と書き合ったほど。




<どう使い分けるのか?>


ITジャーナリストの佐々木俊尚さんが今週号のメルマガでフェースブックについて、↓のような指摘をしている。


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 ソーシャルメディアを二つの座標軸で分けてみます。まず第1の座標軸として、プライベートかパブリックかという圏域の違い。そして第2の座標軸として、「何の視点・軸で情報をやりとりするのか」という違い。

<中略>

そして重要なのは、実はフェースブックはプライベートからパブリックに圏域を拡大するのと合わせるように、この第2の座標軸についても全体をカバーする方向へと次々と戦線拡大させてきているということです。

 ロケーションでは、フォースクエアに対抗して最近の改良で「スポット(Places)」という機能を実装させました。またツイッター対抗ではしばらく前からステータスアップデート機能を充実させ、自分のウォールで短いコメントをどんどんツイートできるようになって、トップページの見た目的にはツイッターとあまり変わらない感じになってきています。
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確かにフェースブックは色んな機能が付加されてきているのだが、ツイッターのタイムラインみたいに、「全部見てみたい」とは思えない。むしろ余計な情報が多すぎて、いちいち見る気にならない。例えば、「友達のAさんがだれそれと友達になりました」なんていう、ほぼどうでもいい情報が画面に溢れかえっていると見る気も失せる。


ツイッターでは友人だからといってフォローするとは限らない一方で、見ず知らずの知人の知人、そしてそのまた知人、といった感じでどんどん繋がるが、フェースブックでは自分の直接の知り合いで無い限りまず繋がりたいと思わない。


ということで、自分にとっては、ツイッターは極めて”奥行き”のある「メディア」だがフェースブックは平面的な「友人アルバム&アドレス帳」というのが私の使い分け。世の中的にはどうなのだろうか。