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ベーコン・ソーセージは御法度なのか?〜WHOの衝撃的(?)な発表〜

加工肉を食べるとがんの発症リスクが高まるというニュースが、10月26日の晩から27日の朝にかけて、世界を駆け巡り、日本でも大きく取り上げられました。

 ■「加工肉摂取に『がんリスク』=毎日50グラムで18%増―WHO」時事通信

   

WHOという権威ある機関の発表のためか、国内外のニュース番組や新聞記事でも大騒ぎになっています。

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しかし、加工肉や赤身の肉が大腸がんの発症リスクを上げるという話は、過去の数々の研究で指摘されており、今回のWHOの発表はこれらの研究の成果を吟味しただけの話で、何か新しいデータが出てきたわけではありません。

 

過去の研究のまとめとして、例えば2008年時点で既に↓のようなものが出ています。

 ■”Processed meat and colorectal cancer: a review of epidemiologic and experimental evidence”「加工肉と大腸がん:疫学的・実験的エビデンスのレビュー」NCBI

   

この論文では、それまでに為された数々の研究の「レビューのレビュー」をしています。具体的には以下の3つの過去の研究をさらにまとめています。

 

・13本のコホート研究をまとめた2001年のSabdhuらのメタアナリシス(統合分析)

・18本の症例対象研究と6本のコホート研究をまとめた2002年のNoratらのメタアナリシス

・18本の前向き研究をまとめた2006年のLarssonらのメタアナリシス

 

相当のエビデンス量をカバーしているので、かなり信頼の置ける分析と言えましょう。

 

細かい点は省きますが、この2008年の時点で、

 

・加工肉の多食者は非摂取者と比べ、20-50%の範囲で大腸がんの罹患リスクが高い

・摂取グラム当たりのリスク増は、赤身の肉より加工肉の方が高い

 

ということが結論付けられています。

 

今回のWHOの発表は、そういう意味では目新しいものではないのですが、これだけ大きく取り上げられると、一般の方にとっては初めて耳にする話という方も多いかもしれませんね。

 

でどうするかという話ですが、個人的には摂りすぎないようにさえすれば、時々食べるのは別に良いのではと思っています。

 

煙草と違って他人に迷惑をかけるものでもありませんし、ソーセージエッグやアスパラベーコン巻きとか、やっぱり美味しいですからねえ…