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酒は百薬の長ではない!?〜少量の飲酒でがんの罹患リスクが上昇〜

深酒は身体に良くないことは当然ですが、適量の飲酒はむしろ良く、「百薬の長」と考えられてきましたし、実際にそれを裏付けるようなデータも色々と出てきています。

 

しかし、そんな健全な吞ん兵衛さんにバッド・ニュースが入ってきました。

 

 ■”Light to moderate intake of alcohol, drinking patterns, and risk of cancer: results from two prospective US cohort studies”「少量から中等量の飲酒・パターンとがんの罹患リスク」(BMJ)

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米国で13万人以上の看護師を25年間追跡調査した、かなり大規模な研究です。

 

大量の飲酒がいくつかの種類のがんの発症リスクと相関しているのは既に知られているため、この研究では少量(1週間で日本酒2合くらいまで)から中等度の量(1週間で日本酒5合くらいまで、もしくは「やや多め」で10合くらいまで)の飲酒とがんの発症リスクの関係を調べるのが目的で始められました。

 

結果わかったことは、非飲酒者と比べ、すべてのがんの発症リスクが

 

・少量の飲酒者(男性):3%増

・中等量の飲酒者(男性):5%増

・やや多めの量の飲酒者(男性):6%増

・少量の飲酒者(女性):2%増

・中等量の飲酒者(女性):4%増

 

と、アルコール摂取が増えるとがんの罹患リスクも若干上がるという結果になりました。

 

上記は「すべてのがん」対象で、飲酒が関連すると考えられているがん種(大腸がん、女性の乳がん、口腔がん、咽頭がん、肝臓がん、食道がん)に限ると、例えば中等量の飲酒者(女性)で13%増と、もっと高い数字になります。

 

ただし、面白いことに、非喫煙者の男性の場合は飲酒によるがん罹患リスク増は無かったということです。(残念ながら女性の場合は喫煙の有無は関係なくリスクが増えるとのこと)

 

適量な飲酒は心不全脳卒中のリスクは下げるというデータも複数ありますので、禁酒した方が健康に良いとまで言えないと思いますが、がんに限って言えば「酒は百薬の長」とは言い難し、ですね…