書籍紹介:「はじめての乳がん」

Facebookのタイムラインで流れていた投稿の中で非常に興味深い書籍を目にし、読んでみました。

 

  ■「はじめての乳がん〜働くあなたが聞きたい本音Q&A83 」(土屋美樹 亜紀書房)

f:id:healthsolutions:20150121224826j:plain

  

著者の土屋美樹さんは、働く女性を応援するコミュイティサイト「はぴきゃり」を運営する株式会社はぴきゃりの取締役。

 

2012年に41歳で乳がんを罹患します。

 

そんな土屋さんが、「自分にとって納得のいく治療を受けるコツ」を”働く女子”の目線で生々しく書いた、のがこの本です。

 

乳がんの検査をするなら、いきなり大病院?それとも近所のクリニックがいい?

セカンドオピニオンは、どうやってとる?

・上司や職場の人には話すべき?それとも伏せておいたほうがいい?

抗がん剤治療をしながら、仕事はできる?

・執刀医を選びたいのだけど、可能?

 

などなど、非常に役に立ちそうな観点の小見出しが沢山並んでいます。

 

さらに、「経験してみてわかった!これだけは押さえておきたいホームドクター・執刀医選びのチェックリスト」というコラムが、これまた秀逸。

 

たとえば、医師の年齢について書いてある、

 

「治療を受けて改めて思ったのは、医師は重労働だと言うこと。気力、体力が充実していなければ、いくら知識や経験があってもよい治療はできません。また現役感も重要だと思います。

・・・

私は、気力・体力、そして現場間の面でも充実していて、第一線で活躍している30代半ば〜50代を目安に見極めるのがよいと思っています」

 

という下りなど、本当に良いところを突いているなと。

 

乳がんは「切って(手術して)終わり」というよりは、その後のフォローアップの治療で長年のお付き合いが必要になるケースがむしろ大半なので、そういった意味でも主治医の年齢というのは医師選びにおいてかなり重要な要素だと私も考えます。

 

ちなみにイシュランのサイトでは、医師の年齢は公の情報として出ていないので載せていませんが、大学卒業年がわかる医師に関しては掲載していますので、参考にして頂けるかと思います。

 

周囲で、実は乳がんの疑いが、、、というような方がいらっしゃった場合に役立つ一冊として、是非ご記憶ください。