牛乳の飲み過ぎは女性の命を縮める!?
「牛乳」といったら、「骨を強くする健康的な食品」のイメージが強いですよね。
その牛乳を飲み過ぎると、命を縮めるかもなんていう研究結果が出てきました。
■”Drinking a lot of milk may be shortening women’s lives” (牛乳の飲み過ぎは女性の命を縮めるかも)<Irish Examiner、元ネタBritish Medical Journal>
39歳から74歳までの女性61,433名を20年間追跡調査したところ…
1日に3杯以上牛乳を飲んでいた女性は、1杯未満の女性と比べて、死亡リスクは1.93倍。
そして驚くべきことに、骨折するリスクも牛乳を飲めば飲むほど高まるという結果が出てきました。
この理由については、牛乳に多く含まれる「ガラクトース」と呼ばれる糖分が悪さをしているのではないか、という推論が示されています。
ガラクトースが体内で酸化ストレスと軽度の炎症を引き起こし、そうした炎症が死亡リスクや骨折リスクにつながっているのではないか、という仮説です。
この説を補強しているのが、チーズやヨーグルトなど、ガラクトースがほとんど含まれないような発酵乳製品の摂取については何らリスク要因とならないどころか、むしろ積極的に摂取した群の方が死亡リスクも骨折リスクも低かった、ということ。
周囲の女性で「骨を丈夫にするために牛乳飲んでいるのよ」という人がいたら、「チーズかヨーグルトに変えなよ」とアドバイスした方が良さそうです。