がんの治療に特化した資金調達サイト「Standbuy」
がんの治療費が、分子標的薬の浸透などに伴って高額になってきているのは、先進国では共通の現象です。そして、患者にとっての負担額が最もシビアなのは、おそらく米国でしょう。
その米国で、がんの治療に特化した資金調達ができる「Standbuy」なるサイトがオープンしたとのこと。
■がん治療に特化した資金調達サイトが米国でスタート、患者の経済負担をサポート(TECHABLE)
これ、最近流行りの「クラウドファンディング」、つまり世の中の多くの人に広く・薄くサポートしてもらって資金調達する手法、をとっています。
アイディアは面白いと思うのですが、一点だけちょっと違和感あるんですよね…
それは、「寄付を募っている人たちは、はたして本当に患者さんなんだろうか?」ということです。
実際にサイトの中で、寄付を募っている人たちのリストがこちらでわかります。
よく見てみても、ここに出ている人が本当に患者さんかどうか、しかとはわからないんですよね。
それぞれの人のFacebookアカウントやそれまで書き溜めていたブログみたいなものがあれば、かなり本物だなと思えるのですが、ここに出てくるくらいのストーリーだけだと、でっちあげてしまうようなケースも否定できないな、と。
とはいえ、皆保険の日本でさえ、患者さんの生活上の辛さで一番にあがってくるのが、治療などに伴う「経済的な負担の大きさ」ですから、医療費がより高額で保険制度もそこまで充実していない米国であれば、こうした活動は大いに意義があります。
上記の「患者本人(もしくはその代理人)であることの証明」を何らかの形で加えることで、うまく浸透していけば良いですね。