時差ボケ予防は「機内食を食べない」こと、なのか!?

海外出張や旅行に出かけると、どうしても気になるのが「時差ボケ」です。

 

私の場合、時差ボケが結構きつく出る方で、いつも身体がきちんと調整できたと感じるのは1週間くらい経ってからです。それまでは、睡眠の質もそうですが、食欲がホンモノではないんですよね。

 

1ヶ月ほど前、毎月のように時差のある海外出張を続けているビジネススクールの教授が教えてくれたのが、「とにかく機内では水以外何も口にしないようになってから、時差ぼけしなくなった」ということです。

 

その時はホンマかいなと思って聞いていたのですが、何と同じような話が先日記事になって出ていました。

 

海外出張の“時差ボケ”予防は「機内食を食べない」こと(DIME)

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背景にある理論をこの記事から読み解くのは難しいのですが、要は身体を飢餓状態にすると、体内時計が食事のリズムに合うように調整されるようになる、と。

 

従って、機内食は何も口にせずに水だけにして14時間以上「プチ断食」し、現地に入ってから現地時間に合わせた食事をとるようにすると、身体もすぐに現地時間に合ってくる、ということです。

 

しかしこの記事はあくまでも海外在住の日本人医師のコメントレベル。何か科学的なエビデンスがあるのかと思って探してみたところ、ありました。

 

“Differential Rescue of Light- and Food-Entrainable Circadian Rhythms”  (Science)

 

飢餓状態になったマウスは、昼夜の明るさによって睡眠をとるのではなく、食事の時間に合わせた形で睡眠をとる。すなわち、飢餓状態では「日照時計」より優位になる「腹時計」(実際には脳の中にあるのですが)が存在することを証明した実験です。

 

この論文が出たのが、2008年5月。その頃に海外ではそれなりにニュースになっていたようで、関連記事が何本かありました。でも、それ以外に文献は見当たりません。

 

ということで、ネズミの実験と専門家の意見というレベルでのエビデンスしかないようです。

 

 

とはいうものの、お金もかからないし副作用もないわけですから、一度自ら試してみる価値はありそうです。今年は時差のある旅をする機会がありそうですので、またその際に報告します。