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化学療法中でも刺身はOKか?

化学療法中の患者さんにとって、「食」は悩みの種です。

 

味覚が変わってしまう、食べ物の匂いで吐き気が出る、食欲不振になるという話以外に、刺身などの生ものを控えなければならない、というお話を、化学療法を経験されてきた患者さんからよく伺っていました。

 

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化学療法を行なうと、免疫力が下がるために感染症を引き起こしやすい生ものは避けた方が良い、というのが根底にある考え方です。

 

ところが、必ずしもそんなことはない、という考え方が出ていました。

 

「化学療法中は生もの禁止…なんてウソ」(日経メディカル)

 

ここで紹介されている元データは、↓のJCOの論文です。

“Randomized comparison of cooked and noncooked diets in patients undergoing remission induction therapy for acute myeloid leukemia.”  (「導入化学療法を受ける急性白血病患者の加熱食と生もの食の無作為比較」)

 

78人を「生ものNG群」、75人を「生ものOK群」として比較したところ、感染症を発症した比率はそれぞれ、29%と35%ということで、有意な差は無かったということです。

 

「お、これはずいぶんイメージと違うな。刺身もOKなのか。」と思ったのですが、この試験での「生もの」はよくよく見ると、「果物や生野菜」を指しています。

 

上記の日経メディカルの記事にもありますが、一口に生ものと言っても、刺身(特に貝類)と果物・生野菜とでは感染症のリスクもかなり違ってくるでしょう。

 

記事では「刺身もOK」という感じで受け取れるのですが、そこまでは残念ながら言いきれなさそうです。「刺身はNG」という証拠もないのですけれどね...