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*[雑感]「ルーム・トゥ・リード」創始者ジョン・ウッドの講演

「ルーム・トゥ・リード(Room to Read)」を皆さんご存知だろうか?


私は妻を通じて、元マイクロソフトの社員が創設した、途上国で図書館を作っている面白い活動をしているNPOくらいの認識しかなかったが、実は世界で非常に著名なNPOだ。ご存知なかった方は、彼らのHP(http://japan.roomtoread.org/)からの抜粋した活動内容↓を参照されたい。


読み書きができること。読み書きは社会で生きるために不可欠なものでありながら、学ぶ機会がなく能力を持ちえていない人びとが、世界には7億9,300万人もいます。薬の箱に書かれている説明を理解することも、履歴書や選挙の投票用紙に記入することもできないということです。読み書きのできない人びとのうち、3分の2は女性であり、90%は開発途上国に住んでいます。

教育における男女格差をなくすこと。女性の教育が、世界の貧困を終わらせるもっとも効果的な方法であることはよく知られています。中等教育(日本の高校課程相当)までを修めた女性は、より良い収入を得て、健康的で安定した家庭をもち、なにより自分の子どもたちにも教育を授けます。このようにして、たった一世代で、非識字という負の連鎖を断ち切ることができるのです。

ルーム・トゥ・リードは、読み書き能力の育成と、教育における男女格差の是正のため、開発途上国において地域社会と協力して活動をおこなっています。活動には、図書館・図書室の設置、学校建設、現地語図書の出版、女子教育支援の主要プログラムを中心に、教師の育成なども含まれます。

今朝、このルーム・トゥ・リードの創始者であるジョン・ウッドさんの講演を拝聴する機会があったが、期待に違わず素晴らしい時間を過ごせた。


彼の言葉で印象に残ったものが2つある。


1つは、「寄付を依頼するのに、申し訳なく思う必要は全く無い。寄付をするオカネを持っている人たち・企業は、大半は社会に対して何らかの貢献をしたいという気持ちは必ず持っている。自分は、その気持ちを社会に本当に善を成す活動と結び付ける機会を提供する、相手にとって良いことをしているのだ、という気持ちで行なえば良いのだ。」というもの。


日本のNPOの活動で、企業や資産家から寄付を得ることを「汚いこと」というような眼で見る風潮がまだまだ残っているように感じるが、大きなインパクトを残そうと思えばそれだけオカネがかかるのも事実。素晴らしい活動をやるのであれば、堂々とそれを掲げて企業や個人からしっかりお金を頂き、それをしっかりオープンにする。逆に他者がそうした活動をしているのに対し、やっかみでなく賞賛をおくる、という姿勢をもっと拡げていきたい。


もう1つは、スリランカの現場で起きたイノベーション。「スリランカでつくった学校に見学に行ったら、生徒たちが野菜や果物を毎朝路地で大人たちに売って、そのお金を次の学校建設のために寄付してくれていると知ったんだ。『で、今日はいくら売れたんだい?』ってその学校の先生に聞いたら『わかんない。でも、来週月曜日になったらわかるわ。』って。『なぜ?』と聞いたら、『月曜日は算数の時間だから、そこで皆で売上を計算するのよ』、だってさ。こういう話は、サンフランシスコの机の上でいくら議論したって出てきやしないよね。」


支援を受ける側が現場で工夫して固有の”自助のサイクル”が回る仕組みを作る、というのが、本当の意味で地に足の着いた「援助」であり「社会貢献」になるのだろう。これは、社会福祉に限らず、あらゆるビジネス・教育でも応用できる考え方だと思う。


最後に、ジョン・ウッドが何度も強調していたことを記す。
 “Action is more important than talking. GSD – Get the Sxxt done!!”
「あれこれ言うより行動だ。ともかく具体的に世の中を変えよう。」