赤ちゃんとワンコとニャンコ

学生時代からの友人で、「自分の娘は生まれた時から犬と一緒に育てている。ご飯も一緒にドッグフードを食べる。寝るのも一緒。おしっこも一緒。だからうちの娘はオシッコするときは四つん這いで片足上げてする。」というのがいて、さすがにそりゃ行き過ぎだろうと思ったが、そんな彼の行動を思いっきり肯定するようなデータが出てきた。

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「犬猫が赤ちゃんをより健康に」(LATimes、元ネタPediatrics)

http://www.latimes.com/news/science/la-sci-dogs-cats-babies-health-20120709,0,6527217.story

 

フィンランド人の子供397名を生後9週目から満1歳になるまでの健康状態(鼻風邪、咳風邪、耳の感染症)をトラッキング調査したところ、生後1年間を犬と過ごすと31%、猫と過ごすと6%、何も飼っていない家庭の子より健康状態がより良好(つまりそれだけ上記の症状を起こしたり感染したりする確率が低かった)であったという結果が出た。

ここでいう「健康状態」とは鼻風邪、咳風邪、耳の感染症ということだ。子供が生まれた時から動物は何か飼っている方が良いし、犬と猫なら犬が良い、ということだ。

 

更に、室外犬・猫の方が室内よりベターらしい。猫の場合、飼っていない家庭の子が66.1%の期間健康であったとすると、イエ猫を飼っている場合は70.8%、ソト猫の場合は78.2%の期間健康であった。犬の場合は、飼っていない家庭の子が64.8%の期間健康であったとすると、イエ犬を飼っている場合は72.2%、ソト犬の場合は75.7%の期間健康であった。

 

上記の原因としては、小さいころからの犬猫との接触が免疫能を高めるという仮説のようだ。特にソト犬や猫が持ち帰る土が免疫能を高めるのではないかという話。あまり衛生に気を遣い過ぎて育てるより、大らかに育てた方が良いということなのだろう。なんとなく、言い伝え的には「あり」な話が、科学的にも示された形だ。ペット好きの人には朗報(!?)だろう。

 

できればついでに知りたいのが、ペットと一緒に育つことで感情面での発達に及ぼす(好)影響。これは長期的にペットを飼う場合とそうでない場合とで観察しなければならないが、特に一人っ子だとそういった発達面で良い影響があるのではないだろうか。