NY市がラージサイズの炭酸飲料の販売を禁止に

NYのBloomberg市長が、16oz以上の炭酸飲料を公共の場で販売することを法令で禁止する予定であることを発表した。米国で幅広く問題になっているObesity(肥満)と闘うことを目的としているらしい。

 

関連記事:「New York Plans to Ban Sale of Big Sizes of Sugary Drinks (ニューヨーク市がラージサイズの加糖飲料を法律で禁止へ)」

http://www.nytimes.com/2012/05/31/nyregion/bloomberg-plans-a-ban-on-large-sugared-drinks.html

 

 

16ozと言えば、日本人感覚でいえば473mlと相当な量であるから、まあラージサイズでそんなもんじゃないのという感じだろうが、米国のハンバーガーチェーン店では32ozや42ozといったサイズでソーダ類が売られていたりするので、これはかなりの「減量」である。TVのニュース番組でも取り上げられて、早速、喧々諤々の議論になっている。

 

法律で禁じることについては賛否あろうが、少なくとも米国の炭酸飲料のサイズが無駄に大きいことは誰しも認めるところだろう。物足りない人は、もう一杯買えば良いだけの話なのだから、個人的にはそんなにひどい話とも思えない(日本の「ユッケ(牛肉の生食)禁止」法令とはそこが違う。)

 

もう一杯買えるのであれば意味がないだろうと考える人もいるかもしれないが、「分量を下げる」ことに意味はおそらくある。

 

米国で生活したことのある人であれば実感することだと思うが、食べ物でも飲み物でも分量が大きいと知らず知らずのうちにカロリー摂取過剰になる。かくいう私自身も米国で生活していた時代に、半年経たないうちに気が付いたら体重が53kgから60kgになり、体脂肪率が13%から23%になっていて驚愕した経験がある。やはりあればあるなりに飲み食いしてしまうのが人間の性なのだ。

 

また、この問題が世の中で騒がれることによって、健康への意識が高まることも期待できる。一種の「炎上マーケティング」的な意味合いもあるということで、良い取り組みだと思う。

 

コカコーラやペプシなどの飲料業界からは反発の声が上がっているようだが、是非そうした圧力をはねのけて実現してもらいたいものだ。