民主党代表選、本日開票

「小沢vs菅」の民主党代表選、今日が開票日である。


今回の代表選、ハタから見ると接戦で面白そうということはあるのだが、それは別として思う事が2つある。




<”選挙”にエネルギーを使い果たしてどうする>


1つは、何でこの時期にこんなに長い時間かけて選挙やっているんだろうか、ということ。この暑熱の中で、国政の重責を担う人たちが内輪の戦いにかけるエネルギーは相当なものだ。いくら政治家はタフと言っても、相当な消耗は避けられないだろう。


当たり前の話だが、この後の戦い(ニッポン丸の舵取り)の方がずっと重要。こんなところで力使い果たしちゃってもらっても困るんだけど、というのが正直な思いだ。


これは、やはり制度に問題があると感じる。衆議院の選挙が少なくとも4年に1回、それに参議院が3年に1回、さらに党首選が2年に1回、となると、自民党政治の終焉期から見られるように”アタマ”がころころ変わることになる。


政治家は選挙となると血眼になるのは、致し方の無いところ。政局でなく政策にエネルギーを注いでもらうには、やはり現行の制度では厳しいだろう。


議員の任期を変えるのは大変だろうから、せめて「党首」の任期を衆議院議員の任期と合わせる形にしてみたらどうだろうか。



<ネット言論とマスメディアのねじれ>


もう1つは、ネット上ではよく言われている事だが、「ネット言論」と「マスメディア言論」の”ねじれ”である。↓のまとめが参考になる。
http://togetter.com/li/48086


今回の選挙で小沢さんが党首になったら、マスメディアは、「世論に目を背ける民主党」という論陣を張って、徹底的に叩きに行くのだろう。


でも、マスメディアの言う「世論」は本当に「世論」なのか?ネットが日常化していると言いきれなかった2000年代前半までであれば、「ネットの特殊性」で片づけられていたと思うが、今やネット調査が「特殊」と。むしろ、電話調査の方が、「その時間に電話に出て答える事が出来る・答えてくれるような人」という特殊性を帯びてきている。


少なくとも、「性別によるバイアス」や「年齢層によるバイアス」というのはありそうだ。中高年女性や高齢者は菅さんが圧倒的に人気、逆に中高年男性や若年層では小沢さんが人気、という構図はおそらくあるだろう。


従って、調査もどんな人たちを対象にやったのかがわからないと、評価のしようが無い。
このあたりをマスメディアの調査もネットの調査もきちんと示していないのが、何とも気持ちの悪いところだ。


ネット住民からは、マスコミの「世論操作」だ、という声もあるが、いずれにせよ上記の検証はネット調査にしたってしてみなければならない。


いずれにせよ、結果はまもなく出る。
私自身の予想は、意外に差を付けて小沢さんが党首、だ。「サポーター」の構成が比較的若い世代でかつ男性に偏っていそうなのが根拠なのだが、どう出るだろうか。