初台リハビリテーション病院訪問記

"春雨"の中、初台リハビリテーション病院を初めて訪ねた。


リハビリテーション病院には、今まで仕事の上でも全く縁が無かったのだが、先方の御好意で、施設の見学もさせて頂けた。


まずもって瞠目したのが、理学療法士と思しき方々の手厚い配置だ。ざっとみて、最低でもマンツーマン、場合によっては2人がかりで患者さんのリハに対応している。


そして、リハを実際に行なう部屋が広々としていると同時に、畳敷きの部屋があったり食卓や冷蔵庫が置いてある一角があったりと、"日常生活"に適合するための工夫がそこかしこに見られるのだ。


何よりも、部屋全体に、リハビリテーションというとどうしても結びつけてしまう"悲壮感"とか"みじめさ"みたいなものが微塵も感じられないのが良い。


職員食堂にお邪魔させて頂いて、職員の方が食べられているランチ(バイキング)を御馳走になったが、これまた味・種類・量すべて非常に充実しているのにビックリ。そして、食堂でも理学療法士さんたちに笑顔と活気が感じられた。


患者さんの目がある"職場"からちょっと離れた食堂の中でもこれだけポジティブな活気が皆さんから出ているということは、心底から充実した仕事をされているに違いない。

(ご飯が美味しいのでなおさら活気があるという考え方もあるが、それは理事長さんの狙いでもあるらしい。食の充実が最大の福利厚生という考え方には強く同意!)


人手を十二分にかけて黒字をきちんと出されているようなので、素晴らしい経営をされているのは間違いない。人手をかけるから余裕が生まれ、患者さんへの配慮も増すし、職員のモチベーションも増して、良いアウトカムにつながり、またさらに人に投資できる、という好循環がありそうだ。


今後も注目を続けていきたい施設である。