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外国人医師の受け入れ

医療の変革

仙谷国家戦略相が、外国人医師の受け入れ促進について言及したらしい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100321-00000037-mai-pol


医師不足が叫ばれている中、大学の定員増とか医学部の新設とかいう即効性のない打ち手しか議論されてこなかったが、漸く本格的な打ち手登場といったところである。


この問題は外国人看護師受け入れの問題以上に全く議論がされてこなかったことなので、強硬な反対論ももちろん出てこようが、まずは議論の俎上に乗せることが大切だ。


私は原則賛成の立場だ。


国内の総需要が供給を大幅に上回る場合、その解決策は


1)価格(医療費)を上げて需要を抑える
2)医療費は据え置き、供給を増やす


のどちらかしかない。


1)は特に供給不足が予想されている、産科・小児科・救急・外科の領域で、需要を抑えるという発想は倫理的にもあってはならないので、NG。


従って、2)ということになるが、供給の増やし方にも2通りある。


・全体の医師数を増やす
・医師の診療を効率化する


まずやるべきは後者の方だろう。いわゆるメディカル・クラークみたいな人材を張り付けて、医師を雑務から解放する。看護師や薬剤師等のチーム・スタッフの役割を拡大し、医師の業務範囲を限定する。または、ITを導入して業務を効率化する。等々が考えられる。ただ、この業界での「効率化」は法改正の必要性も伴い、かなり難航する可能性もあるし、「効率化」だけではそうドラスティックな効果が得られそうな感じはしない。


ということで、前者の医師数を増やすという打ち手も同時に打たざるを得ないのではないか。即効性を考えたら、1から学生を育てるよりも、(できるのであれば)外から連れてきてしまった方が良いだろう。大体、国内では学生の数もどんどん減っている中で、医師やら弁護士やらの数を増やすことになったら、質の担保がかなり怪しくなる。ただ外から連れてくると言っても、完全に出来上がった医師を連れてくるのはコスト面や生活面でのハードルが高いので、日本で言えば後期インターンくらいのキャリアの医師を連れてくるのが、お互いにとって良さそうに思う。


今後、さまざまな議論が出て盛り上がることになるだろうが、注視していきたい。