会社のカタチ

メディカル・インサイトのミッションや事業内容については、以前のエントリー「メディカル・インサイトの事業領域」(http://d.hatena.ne.jp/healthsolutions/20100211/1265897649
で取り上げた。


メディカル・インサイトを興すにあたって、もう一つ強く意識したのが、新しい起業のあり方・働き方を世の中に提示していきたい、ということである。


その中で一番大切なポイントが、"small business"への志向である。


「起業」というとどうしてもどんどん会社を大きくして上場する、みたいなことがGoalになると考えられがちだ。もちろん「創業者利益」というリターンを考えたら、そういうやり方が一番なのだろうが、どうもそうしたところに欲を感じないのだ。もちろん、お金はそれなりに稼ぎたいけど、創業者の利益の取り方は、一般的にどうも"取り過ぎ"のように感じられるのだ。


僕は、多くの患者さんに役立ちたい・ポジティブな影響を与えたいとは思っていても、それを進める上で大勢の部下(社員)を自分で持ちたいとはどうしても思えないのだ。どうも、「上司と部下」とか「経営者と社員」となった瞬間に、人は純粋に仕事の価値を追い求めること以外に、何か違う衣を纏い始めてしまう気がしている。人間が根本的に持つ自己顕示欲とか支配欲とその裏返しみたいなものが、この場合ネガティブに働くのだろう。


なので、そうしたものから一切離れて、社員は自分だけ・オフィスも自宅、というように究極に図体を削ぎ落とした仕事体"を維持したいと考えている。その代わり、周囲にたくさんの面白いパートナーを持つようにするのだ。


こうすると、自分自身で色々な場所に描きたい絵を自由自在に描ける。パートナーを選ぶのも、どういうお付き合いをしていくかを決めるのも、すべて自分である。そうやって新しい事業を立ち上げ"セルフアメーバ経営"とでもいうような世界をつくっていくことが、メディカル・インサイトが提示する新しい価値なのである。