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医療におけるブログ・リサーチ(Blog Research in Health Care Business)

先日のエントリー「UGCがもたらす変化〜DTCからDFCへ」http://d.hatena.ne.jp/healthsolutions/20100128/1264689407
でも述べたが、UGCの充実に伴って、製薬会社や医療機器メーカーは"DTC"から"DFC"へマインド・シフトが必要になってくると考えている。


UGCの在り方も、ホームページ、ブログ、SNS、ツイッター、等多彩になってきているが、添付ファイルBlog-100204.ppt 直にもあるように、プロバイダー側にとって情報の取得可能性と質量を考えると、今のところブログが一番参考になるリソースであろう。


ということで、医療におけるブログ・リサーチの在り方を考えるために、「実践ブログ・リサーチ」(同文館出版、佐々木宏編)を先日ざっと読んでみた。


結論から言うと、消費財がイメージされた事例ばかりなので、特に医療用医薬品などをイメージするとどうも食い足りない内容であった。例えば、形容詞を拾ってきてのポジティブ/ネガティブ分析とか出されても、そんなに意味のある発見がありそうには思えない。(医療機関にとってはこのレベルでも意味はあると思うが)


また、書いてあることを無理に"データ化"しようとしても、医療用医薬品のマーケットデータは実は(高額ではあるが)かなり豊富に存在するので、それらとの差別化が難しい。


一方、ブログを「全部読む」ことで得られる定性的なインサイトは大いにあるのだが、これでは"リサーチ"にはならない。n数が少なければそれでも良いのだが、そこまでやりきれないくらいのn数があるのがリサーチを行なう前提だろう。


この狭間の"narrow path"を見つけていけるかが、医療におけるブログ・リサーチの普及の鍵になる。
ちょっとまだ、"これだ!"というところまではいかないが、ブログ・リサーチが活きる道は何か必ずあるという確信めいたものはあるので、今後も思索を続けていきたい。