1231857341**[医療の変革]医師の卒後教育

今日は、都内の某病院長さん(T先生)と仕事で面談。話がかなり盛り上がった中で、印象に残ったのが、「日本の医師は経営的な知恵を身につけることなく、そういったことに興味を持つ人材は医療界から外に出て行ってしまう。本当は、逆でないといけないのだけど」というお言葉。


実は、開業医には、(必要に迫られて)経営面に非常に長ける方がいらっしゃったりするのだが、一般論として病院の中の世界では、経営的なスキルを身につける機会が皆無に近いのは、T先生の仰るとおりであろう。


僕が常々感じているのは、医師にもそうしたトレーニングを積む場が実地の臨床経験を何年か積んだ後に必要なのではないかということ。経営スキルだけでなく、患者とのコミュニケーションスキル、プレゼンテーションスキル、ロジスティクス、人材管理スキル等々、医療そのものの周辺にも必要なスキルが多々あると思う。


これらを学ぶ場として、メディカルスクールができても良いのではないか。ビジネススクールが、一般のビジネス経験を最低でも3年程度は積まないと、行く意味が無いのと同様、実地の臨床経験をしっかり積んで一人前になってから改めて受けるべき教育というものがあると思う。


おそらく、「大学(院)教育の中できちんとそういったスキルも取り上げている」なんて反論もあるのだろうが、臨床経験が浅い中で受けるものと、しっかりとした経験があって受けるものとでは、吸収される量も質も変わってくるのではないだろうか。