愛犬家ご注意!〜キシリトールは犬には猛毒〜
キシリトールと言えば、ガムなどによく使われている人工甘味料。
そんな馴染みの深い成分が、犬にとってはなんと猛毒だということを初めて知りました。
”Artificial Sweetener Used In Chewing Gums Can Kill Dogs” 「ガムに使われる人工甘味料は犬に猛毒」 (TECH TIMES)
アメリカ食品医薬品局(FDA)が5月12日に警告を発しました。
FDAには、チューインガムを食べてキシリトール中毒を起こす事例がこれまでも報告されてきたのですが、ここ1、2年でキシリトールが普及してきたからか、急増しているらしいのです。
でも、人間では全く問題になっていないのに、不思議ですよね。
実は、キシリトールは人間ではそんな作用はまったくないのですが、犬だとすい臓からのインシュリンの急激な分泌を招くのです。
インシュリンというのは、糖尿病の治療薬にもなっているように、血糖値を下げる作用があります。これが急激に分泌されると、「低血糖」と呼ばれる状態に陥ってしまうのです。
低血糖なってしまうと、脱力・ふらつき・失神・けいれんなどの症状が起き、命に関わる状態です。
ちなみに、猫でのキシリトール中毒は報告されていないのですが、これは甘味はネコ科が好む味ではないからではないかと言われています。
しかし、飼い犬が散歩中に、道ばたに落ちているガムやお菓子を拾い食べするなんてシーンは、よくありそうですものね。愛犬家の皆さま、くれぐれもご注意を。